■テナントビル出店前の注意事項



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□電気容量確認(電灯・動力):

  増設が必要な場合、あらたなコストが発生します。回路の増設程度の場合はそれ程ではありません
  が、幹線 (電気を送っている元の電線) を入れ替えなければならない場合、状況によっては高額な費
  用が発生します。ビル管理者に確認しましょう。



□給排水容量・位置:

  容量については、 特に問題のないケースがほとんどです。 しかし、使用目的によっては不足します。
  また位置についてはお店のゾーニングに関わってきます。移設が出来ない場合もありますので、必ず
  確認しましょう。 移設には費用が発生します。
  薬品、食品を取り扱う場合、市町村の保健所へ届け出義務があります。



□エアコンの有無・容量:

  新設、増設には室外機の置き場、 冷媒管(室内機と室外機をつなぐ配管)の経路、 ドレン管(冷却時
  発生する水の排出管)の経路など、 状況によって高額な費用が発生したり、 設置が不可能というケ
  ースもあります。 電源の有無 (200Vの電源が確保出来るとランニングコストを抑える事が出来ます)
  電気容量もあわせて確認しましょう。



□既存電話回線位置(現状をそのまま使用する場合):

  一般回線かISDNか、確認しましょう。位置についても、充分に確認しましょう。(移設も可能です)路這
  い配線(床にプラスチックのカバーなどで配線すること)がお店の中を横断しない様に計画しましょう。
  特にお客様の歩く位置を、十分考慮しましょう。またパソコンを使って通信する場合、設置位置が差込
  口から遠いと、本来の通信速度が出ない場合があります。注意しましょう。



□既存コンセト位置(現状をそのまま使用する場合):

  移設・増設には費用が発生しますので、位置・数量を確認しましょう。



□建築図・現況図の入手:

  お店のゾーニング・レイアウト・工事見積などで使用しますので、出来るだけ入手しましょう。入手でき
  ない場合、実測しましょう。施工者が決まっている場合、実測のお願いをしましょう。



□ビル内装基準・規制確認(天井・壁・床仕上げの制限)

  (仕上げ・造作可能な高さ・素材の制限):
  計画が出来上がってからの変更は、何かと不都合が生じます。「設計指針書」などが用意れている
  ケースが多いので、デベロッパー側に要求しましょう。



□共用通路境界の仕上げ制限:

  看板やその仕上げについて、境界(リースライン)からのセットバックを要求されることがあります。置
  き看板、のぼりなどの使用方について、隣接の他店などの状況を確認し、設置位置を交渉しましょう。



□工事の制限:

  作業内容、時期によって、夜間工事を要求される場合があります。通常(昼間)の工事に比べ、工事人
  工代等が割増になる為、コストアップにつながります。また営業中のビルでは、通常仮囲いにより施工
  可能ですが、臭いの出る(塗装等)作業、火を使う作業は、夜間工事や施工方法の変更を求められる
  場合があります。その場合の各種変更による、コストアップに注意しましょう。また仮囲いにも費用は
  発生し、ビルによって仮囲いの仕様(指定)が違いますので、確認しましょう。



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